私が「人」を通じて「心豊かに生きる」ために、ATELIER MARE∽VITAを立ち上げるに至った想いを少しだけお話しようと思います。よろしければ少しのお時間、お付き合いいただけると嬉しいです。

私の祖父は神主だったので、小さい頃から常に「お神様」の存在は、私にとって身近なものでした。何か大切なことがあると密かに「神頼み」をしてきました笑。そのお陰もあり、大きな病気やケガもなく、今に至ります。ただ私は幼少期に2度、もう少しで天に還る出来事がありました。どちらもあと少し見つかるのが遅ければ、タイミングが遅ければという状況でした。生かされておきながら、何か役割を託されながらも随分と長い間、そのことを忘れて過ごしてきたように思います。45歳を迎えた時に「45(しじゅうごえん)」の語呂合わせを胸に、これからの人生は「人のご縁を大切に生きよう」と思うようになりました。とは言え、まだまだ漠然と思っていただけで日々を楽しく過ごすことに夢中でした。
それから数年後、どうしてもその年は年末年始を小さい頃からご縁がある神社で迎えたいと強く思い、息子に付き合ってもらい大晦日のうちに奥之院までお詣りし、新年が明けるのをお神様の前で待っていました。新年が明ける和太鼓の音を聴いた瞬間に「よし今年、会社を辞めよう!もっと人と関わる人生にしよう!」と静かに口にしていました。別に会社に不満があったわけでもないですし、むしろ安定した企業でしたので辞める理由がない状況の中で「私の居場所はどこか他にあるはず」と強く感じていたのです。次がハッキリ決まったわけでもなく、漠然としたまま、勢いで28年間お世話になった会社を早期退職しました。今思うと我ながらスゴイなぁとあの時の自分に感心します笑。
世の中はその半年後にコロナ禍となり、勢いよく飛び出し、起業しようと考えていた私のプランは一旦すべて白紙になりました。一瞬、この先どうしようと思いましたが、ちょうどその頃学んでいたキャリアコンサルタントの講座の中で、「ブリッジスのトランジション理論」というものがあり、「今まさに私はそのニュートラルゾーンにいる!人生の小休止を与えていただいたので、トコトン自分自身と向き合ってみよう!」とかなりのポジティブ思考でした笑。この理論を私なりの解釈で簡単にご説明すると、人生の中で、新たに踏み出す際に、普通は始まることから考えがちですが、何かが終わったことからスタートするのです。そして、しばらくの間、自分と向き合う時間があり、その延長線上でなんとなく、物事がはじまっていくという流れです。私の中で会社を辞めてからのこの数年間は文字通り、様々な出来事が起こる中で自分自身と向き合ってきた時間でした。そろそろニュートラルゾーンも終わりに近づいており、少しずつ新たなステージが始まろうとしています。

自分と向き合った時間に起こった出来事は、BLOGの方で少しずつお話をしたいと思いますが、ここ数年の学びはまさに「魂の学び」でした。世の中が土の時代から風の時代へと移り変わる中で私自身も本当に様々な学びがあり、自分自身がどのように生きていきたいのか、どういう自分でありたいのかを静かに、そして深く考えるようになりました。有難いことに自分に向き合うタイミングで必ずヒントを与えてくださる方たちとの出会いがありました。行動すると必ず変化が起こり、点で見るとマイナスな出来事も線で見ると、それがあったからこそ今があると思えるように、必ずプラスに転じていくのです。振り返ってみると、少しずつではありますが、自分の成長を確認できている気がします。失敗は自分が作り出すもので、失敗と思えば失敗ですし、良い学びだったと思えば、それは学びに変わるのです。そういうことをここ数年の間に何度も経験し、その度に「人とのご縁」により、私は支えられてきました。
多くの学びの中で気づいたことがあります。「人」に悩まされたとしたら、その悩み事は「人」によってしか救われないということです。それは正面からその人と向き合うこととは違います。人に対してストレスを抱えているのに、そのストレスを解消するのに旅行に行ったり、買い物をしたりしても真の解決には繋がらないということです。人に傷つけられた心は、人の優しさでしか癒せないのです。人と関わる人生にしたいと思い、守られたフィールドから飛び出してからは本当にいろいろな人と関わりながら「人」について学んできましたが、やはり「最後は人」だと私は思っています。たくさんの出会いや出来事の中で、「人」に関わることを諦めない気持ちと愛のある言動が「人」を変えていけると確信しています。どんなにAIが進化しても人の心の琴線に触れることができるのは、やはり「人」しかいないのです。実際に変わるための一歩を踏み出すのは自分自身ですが、そこにそっと寄り添い、背中を優しく押してくれる「人」の存在は、その一歩に対する勇気を与えてくれたり、踏み出してからも伴走者として心強い存在になります。
私が私なりに考える、私の役割は「人に寄り添うこと」「依存ではなく共存」そして何よりも私自身も含めクライアントさまも一緒に「心豊かに生きる」ための生き方を考えていくことだと思っています。
私がヒーリングカウンセラーとして起業するにあたり、何人もの方に得意とするフィールドを示した方が良いですよとアドバイスされましたが、私が考える「人に寄り添う」ということにフィールドは関係ないのです。私はあえて、そこを他のカウンセラーの方たちとは違う目線で寄り添っていきたいと考えています。誰しも人知れず悩んでいることは少なからずあると思うんです。子どものこと、ママ友のこと、嫁姑のこと、パートナーとのこと、親兄弟のこと、会社の人間関係のこと、様々なフィールドがあると思います。目の前で起こっている現実問題で、例えば会社の人間関係で悩んでいますと相談に来られます。じっくり話をお聴きしていると、その悩みの本質は全く別のところにあることが多いのです。だからこそ、ATELIER MARE∽VITAは、「聴いて欲しい」そう言って、足を運んでいただき、クライアントさまご自身がありのままの自分を表現できる安全な場所でありたいと思っています。そこからが自分を知る入口だと考えています。そこから先は「依存ではなく共存」しながら、点だけをフォーカスするのではなく、視野を広げて、「心豊かに生きる」には、どうしたら良いかを一緒に考えていきたいと思っています。
よろしければ、ATELIER MARE∽VITAで私と一緒に「心豊かに生きる」人生について、お話しませんか?

PROFILE
東原 由美(YUMI HIGASHIHARA)
1971.9.8 長崎県生まれ
*キャリアコンサルタント
*現代レイキマスター(土居 裕先生に師事)
「自分らしく生きる居場所と役割」を求めて28年間務めた会社を早期退職し、少し長めのニュートラルゾーンを経て、人生の後半は「心豊かに生きる」をテーマに2025年 ATELIER MARE∽VITAを立ち上げる。